【柔術みちしるべ 〜二段錬士会〜】

【柔術みちしるべ 〜二段錬士会〜】

7月15・16日は大宮の八光流柔術総本部にて宗家直傳セミナー二段錬士会に参加しました。

八光流柔術の二段技といえば本逆。
本逆といえば強烈に痛い技ということで、二段技は相手を痛みによって制圧するものと誤解されたり、他武道や格闘技の逆手技や関節技と混同されがちです。

実際の八光流の本逆は相手が崩れたり抗うことで発生する力が相手自身に跳ね返って激痛を与えるものなので、取り側は技の最後の本逆の絞り(極め)にいたるまでほとんど腕力を必要としませんし、腕力を棄て切るほど強烈に極まる技でもあります。
ただしこれは「〇〇を絶対に使うな」という戒めを具体的に用いて教授されるものですから、いわゆる積極的に全身の力を抜く脱力法とは異なるものです。

二段技に用いられる本逆の返しや技のつくりも、前回の初段錬士会で学んだ中心から出る小指の偉力が大前提として必要になることも再確認できました。
ただ腕の力を抜いてやわらかく用いるだけでは本逆の返しにしっかりと返らないのです。
初段の八光捕や手鏡、腕・胸押などの小指の活用のスタンバイがしっかりとできていれば本逆の返しも嘘のように軽々とクルリと返ってくれます。

そして本逆の返しと技のつくりかたについて、今まで諸先生方や諸先輩方からも色々とたくさん学んできましたが、今回の宗家直傳の内容の衝撃の方が圧倒的に強烈に感じました。

そう感じた理由は、今回の二段半立技の前両手押捕は基本の逆投げの形ではなく八光投で講習され、そこで示された八光投の原理が今回二段各技で学んだ技のつくりの総合課題技だったため、二段の内容が最奥技までダイレクトに繋がっていることを思い知らされたためです。

今まで八光投は皆傳師範の奥傳技であり最奥秘まで存分に体得できてようやくできる技であるという通説の認識でいたので、未熟な自分が八光投が上手くできないのは当たり前だという甘えがありましたが、半立前両手押で八光投をやりながら「あっ、これも今回やった!これも習った!」と二段技もまだ不十分にしかできていない自分を痛感させられました。

二段技の原理が本当にできていれば八光投の質がこんなにも変わることを知ってしまったので、できないで済ましていてはいけないと思い改めました。

また印象的だったのは、講習の最後に二手、同じ技をもう一度講習されたことです。
その内容は先に教授されたものに我々受講生の様子から足りないと宗家先生が感じ取られて、補完のためもう一つ奥の内容を示されたものかと思います。

その内容を意識的にふまえて各技を改めてやってみると、また効きが格段に変わりました。
特に半立前両手押の八光投をやりながら、どうにも上手くいかない時に「なにかが足りない」と感じていたものはこれかと思います。
まだまだピースは足りないのかも知れませんが、やるべき事がわかっただけでも非常に心強く感じます。

わかるとできるの間のギャップはまだかなり大きいと思いますが、今克服すべき課題が明確になり、迷いが消えたことがとても大きな収穫となった宗家直傳錬士会でした。

テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

| 柔術みちしるべ

«  | ホーム |  »