当身のこと 一本指の当身編2

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 拇指による一本指の当身の手形について。
 正直に白状すると私は八光流柔術入門から、かなり永い期間この手形が苦手でした。最初は突き技と同じような認識で始まってしまっていたので、拇指で当てるということがなんとも頼りなく感じられて、型において拇指の当身を稽古しながらもずっとしっくりこないままでした。
 
同じ一本指なら、空手道の一本拳や中高一本拳のような手形で良いではないか?そのほうがより思い切り強く当てられるし、見た目にもカッコイイではないか? ……そんな考えがなかなか捨てられませんでした。
それは八光流柔術の当身についてまったくの勘違いをしていたためなのですが、その勘違いに気付かされたのは師範教伝を受けて、一般技の意味するところと一般技で要求されていたものがわかるようになった時でした。
突き技のように当てるのは八光流柔術の投げ技・極め技などとは相反する発想と行動であり、そのような混在した認識で突き技風の拇指の当身の稽古を続けていたら、お互いに相殺して投げ技・極め技までダメになってしまうのではないか?とすら感じました。

以後、皆傳技・三大基柱教伝を経てその考えをさらに強くし、そして皇法指圧講習を受講して強く当てずとも効く原理を知ったことで、強く当てる突き技風の一本指の当身への未練を断ち切ることができました。
それ以来は素直に拇指による一本指の当身を稽古できています。今では拇指の当身に相手を倒す威力を求める気持ちはまったくなく、「強い!」とか「凄い!」という印象より、「とても便利!」という感触を持っています。

威力を絞る、労力を削るという方向性の拇指の当身を稽古していて、投げ技・極め技でも「力を使わないから技が掛かる」という理屈もより腑に落ちてきたと感じています。
ちょん!とやるだけの地味で目立たない行為ですが、面白みも沢山あります。楽しみながら稽古してみて欲しいと思います。

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テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

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