雑記 稽古メモ

 先日時間ができたので、師範教伝のころから行事や合宿あるいは出稽古に行った度、帰途移動中にメモとしてバラバラの手帳・メモ帳に記録していた内容をノートに書き写す作業をしました。
 一言ずつ「何時、何処で、誰に習ったのか?」がわかるように記録していたため、書き写しながら読み直すと当時の想い出もいろいろと蘇ってきて懐かしくなりました。

IMG_20160702_084628_convert_20160702103311.jpg

 大学ノートで二冊目に突入しました。内容としては基礎基本・一般技が大半だったと、なんとなく記憶していたのですが、改めて読み返すと「こんな深い事も言われていたのか!?」と気付かされる奥伝の内容も思った以上に多かったことに驚きました。
せっかく古参の先生や先輩方に貴重な教えをいただいていたのに、まだ意識が希薄なものや手付かずのままの奥伝の課題が多くみつかり反省。

 「君子は其の位に素して行い、その外を願わず」
 「君子の道は、たとえば遠きに行くに必ず近きよりするが如く、たとえば高きに登るに必ず卑きよりするが如し」

 ふたつとも中国の古典『中庸』の言葉です。
 身の程知らずに高邁なことばかり追い求めず、まず身の丈に合った今やるべき課題に精一杯向き合いなさい、それでこそ先に進めるという戒めです。
 この戒めに従いたかったのですが、私の場合これまで解決しなければならない基礎基本の課題が目前に山積みでしたので、それに専念して取り組んでいたことで稽古メモに書いたことも基礎基本の部分しか理解できず、また記憶にも留まっていなかったようです。

 近頃、ようやく少しずつ奥伝の内容にも取り組む余裕ができてきましたので、こっそりと個人的に取り組みを始めました。
もし今まで稽古メモを残さず自分の頭の記憶力だけを頼りにしていたら、これらの貴重な奥伝の教えをすっぽりと忘れてしまっていたかも知れないと思うとゾッとします。

逆に考えると奥伝ばかり取り組んで基礎基本をまったく取り組まなくなったら、基礎基本の要訣をすっぽりと忘れてしまい、自分は身体に染みついているから技は効いているけども、教えることができないということにもなりかねません。

 基礎基本も奥伝も時に応じて偏らず稽古できるように、自分の記憶や感性を過信せず、後のために記録として残しておくことも大事かと感じました。

スポンサーサイト

テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

| 柔術みちしるべ

«  | ホーム |  »