【柔術みちしるべ ~体捌きのこと1~】

【体捌きのこと1】

 7月31日月曜の夜稽古は、初段立技と三段立技からピックアップして、基本型による『捌き』の解説と練習となりました。

 今思うとずいぶん恥ずかしい話ですが、以前は体捌きのことを「攻撃を避けたり、相手に接近すること」と思っていた時期がありました。ですので、八光流の基本技型では入身的なものは少しだけあっても転換や転身のようなものがないので、八光流に入門して2~3年の間までは「八光流は体捌きが少ないなぁ」と感じてしまっていました。

 もちろん、これは赤っ恥な思い込みでしかありませんでした。

 そもそも『捌く』という言葉は、
・入り乱れたりからんだりしているものを解きほぐす。
・扱いにくいものをうまく扱う。
という意味の使われ方をします(三省堂 大辞林より)。

 つまりは「攻撃を避けたり、相手に接近すること」は体捌きのごく一端の表れでしかなかったのです。

 たとえば掴まれたり組み付かれていたりという、『くんずほぐれつ(組ず解れつ)』というとても扱いにくい自分と相手(我と彼)の関係を「入り乱れたりからんだりしている互いの身体を解きほぐし、扱いにくい互いの身体をうまく扱う」ようにすることは、間違いなく『体捌き』と言ってしまって良いものだということです。

 八光流柔術の基本技型には「入り乱れたりからんだりしている互いの身体を解きほぐし、扱いにくい互いの身体をうまく扱う」ということについては『宝庫』(【滑稽な型?】の回でいうところの『宝石箱』)といえるほど、有効な体捌きの手筋がたくさん織りこまれています。

 これらの手筋は、相対動作で攻防の態をなしている型稽古だからこそ学んで習慣化できるものであって、単独動作でステップやフットワークだけを猛練習しても不十分ですし、ましてや攻防の態をなさない実験的環境でやわらかく崩して投げるだけのボディワーク的練習では、どれほど時間と労力をつぎこんでも修得できない武道・武術のとしての勘所といえます。

 この勘所は、八光流柔術を護身として活用するためには、決しておろそかしてはいけないものだと思います。

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テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

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