雑記 緊張と痛みのこと

 まったくの私事でありますが、現在歯科に通院していまして先日もお世話になって来ました。

 今回の処置は麻酔は使用しませんが、ひとによっては強い痛みもともなうこともあるので、もし痛かったら遠慮せずに教えてくださいとのこと。
 歯の治療や処置の際の痛みは、殴られたり蹴られたりする痛みと全然質が異なるので、いつまでたっても慣れません。しかも避けたり逃げたりできない、まな板の上の鯉のような状態なので毎度のことながらなかなか緊張してしまいます。

 最初は手技での処置でしたが、この時点で(ちょいちょい痛いなぁ……)と思いましたが、我慢できなくはなかたので黙っていましたが、次の段階で例のキュイーン!系の音を発する器具での処置になり「ここからは痛くなることも多いので、痛いときは左手をあげて教えてください」と言われました。

 これ、まるで暗示のようなもので痛くなると言われると本当に先ほどとは段違いに(あっ!?、痛てぇ!)と感じてしまいました。

 でもふと思ったのです。

 (若くて可愛らしい女性の歯科衛生士さんに処置してもらっているのに、怖がってガチガチに緊張してるのも格好悪いな)……と。

 技の稽古をしているときのように悠然とできないものか?と自分自身を観察してみると、口を開けっ放しで固定してますから顎からノドと首の緊張はしょうがないとしても、背中がわずかですが浮き上がり気味に丸まり緊張しており、これではまるでファイティングポーズと同じではないかと気づきました。

 ちょっとの痛みを感じているうちに、いずれどえらい痛みが来るのではないか?と不安が増大して身構えてしまっているのだとわかったとき、(自分のためにやってくれているのだから信頼して全部まかせてしまおう。痛かったらその時はその時で!)と想いなおしてひらきなおったら、痛みはあっても全然気にならなくなり、結局一度も左手をあげることはありませんでした。

 八光流の口伝に「力めば全身急所である」とありますが、緊張していればより痛く感じてしまうということを改めて実感できました。また自身の緊張や力みを取り除くために「相手にくれてやる」という口伝もありますが、それもなるほどと感じました。
 
 ただし、今回のような状況ではなく敵対関係にある相手に、瞬時に全部ゆだねてしまうという度胸胆力はやはり正しく繰り返し稽古を重ねるしかないだろうと思います。
 まずは型稽古の相手としっかり攻めてもらい、しっかり受けて返すという信頼し合える関係をつくることが「相手にくれてやる」口伝の如くゆだねる成功経験を積み上げることができる環境の準備になりそうです。

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テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

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