【柔術みちしるべ ~続・中心力を追って~】

【柔術みちしるべ ~続・中心力を追って~】

 皇法護身体操の効能や目的はさまざまありますが、その内でも大きなもののひとつに『正中心腹圧(腰腹同量の中心力とも)』の実感と養成および鍛錬があると思います。

 今年1月の教伝始め式にあわせ、本部に護身体操講習をうけに塾泊したさいのことですが、久しく本部行事には出席されていなかった遠方の古参の皆傳師範の先生もたまたま塾泊に来られました。

 その先生については、護身体操を含めご自身で研究と工夫と続け、正中心腹圧についても鍛え上げた先生だというお話を以前より噂で度々聞き及んでおり、いつかは稽古をつけていただきたいと思っていたので、まさか護身体操を学ぶタイミングでお会いできるとは望外の喜びでした。

 お会いした当初は、しばらく柔術からは遠ざかっていたとのことで稽古への参加にはまったく乗り気ではないご様子でしたが、ご一緒にいる時間が長くご自身の修行時代のことや稽古の工夫や人生観など色々とお話をうかがって気心が通じたおかげか、ついにお稽古のお願いが通じてお手をとらせていただくことができました。

 正中心腹圧が柔術にどのように活用されるのか?といったことには今まで漠然としたイメージまでしかなかったのですが、先生のご指導はそれをとても具体的に構造的にも解説したうえに、さらにご自分の身体で体現されていて(姿勢や重心の強固さは四〇代の私など足元にも及ばず)、護身体操で学んだことのなかに柔術につながっているということを幾つも気づかせていただくことができました。

 ちなみにこの度の始め式の奉納演武では、背伸びをして難しいことに挑戦しようとして、大失敗してしまったのですが、式が終わるなりすぐに先生が私のところにいらしてくれて、なにが悪くなにが足りなかったのか?など貴重なアドバイスをくださいました。
 その内容も護身体操でかなり補強できそうなことだったのと、色々お話をうかがったなかで、「できないこと、わからないことから徹底してまずやってみて、(それを基に)それからよく考えて、またやりなさい」というお言葉がとても印象に残ったので、それを教えとして福島にもち帰り、できないなり・わからないなり・下手なりにとにかく繰り返しやるという方針で護身体操に取り組んでいます。

 そして、先日の2月9・10日は本部で全国統一基本技セミナーの第三回に出席してきました。

 まだささいな変化ではありますが、始め式であたえられた課題が改善されてきた実感を得ることができました。
 これは普段お会いできない、あるいは初めて手をとり合う相手との稽古だからこそ、以前の自分自身の状態と違うと気づくことができる程度のささやかな改善ではありますが、護身体操の効能と、広く交流して稽古する機会の効果とありがたさをあらためて感じることができました。

 これからも自分一人でできること、そして武縁の仲間達がいるからこそできること、どちらも疎かにせずに、ささやかでも改善と上達を繰り返しつづけて行きたいと思います。

テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

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